2016年10月25日火曜日

愛媛・九島 空海伝説が残る「鯨大師」と女性を守るお地蔵様♡

愛媛県宇和島市の離島、でも春に橋がかかったよ! の九島(くしま)に
またも行ってきました。


九島大橋を臨む。

九島といえば素晴らしいクオリティのヴィーガンレストランMawaru

宇和島・九島のヴィーガン食堂Mawaruのクオリティがやばい


ですが、今回はその前に「鯨大師(くじらだいし)」に連れて行っていただきました。


地元の方の軽トラで!!笑
海沿いをビューン。気持ちいいいいーー♡

で、鯨大師(くじらだいし)というのは、
「遍照山願成寺(へんじょうざん がんじょうじ)」というお寺の愛称なのだそうで、
案内してくださったHさん曰く、
「島の人のほとんどが遍照山願成寺て言われても知らないと思う」とのことw
それぐらい、愛称が浸透し、親しまれているんですね。



こちらが本堂。
住職さんはいないそうなのですが、
地元の方が交代でお掃除をしているそうで、
すごくキレイに保たれています。



特別に、中を開けて見せてくださいました。
真ん中が空海aka弘法大師さん、
右側は薬師如来様、
左側は地蔵菩薩様。

で、鯨大師は、伝説の多い空海さんが一夜にして開いたお寺だそうで。
(以下、案内してくださったHさんのお話を元に書きますが、記憶が頼りなので間違ってたらゴメン!)

宇和島の赤松という場所から、海の向こうの九島を見た空海さんは、ひらめいた。
「あっ! あの辺にお寺立てたいーー!!」

でも、海の向こうだしな・・・悩む空海さん。
近くにいた農夫さんにおねだり。

空海「ねぇねぇ、ボクを向こうの島に渡してよ~」
農夫「いや今忙しいんで。まじで」
空海「えー何がそんなに忙しいのー?」
農夫「いや、草刈らないといけないんですよ。見れば分かるでしょ」
空海「えーそんなの、ボクが生えないようにしてあげるよ! えーい☆」

~草、なくなる~

農夫「まじか! ありがとうございます! あ、あと水も汲んでこないといけないんすよね」
空海「じゃ、水も出るようにしてあげるね! よいしょー☆」

~水、湧く~

農夫「まじっすか!! ありがとうございます。んじゃ、九島にお連れしますね」

晴れて、農夫に舟を出してもらって九島に渡った空海さん。
お寺を作り始めます。
空海「んーがんばれば、一晩でいけるかな☆」
(ほかにも一夜建立の伝説を残してる空海さん・・・超人だねっ)

がしがしお寺を建てる空海さん。
朝が近づき、鳥が鳴き始めます。
空海「あーん もうちょっとなのにぃぃぃ!!
   でも今日は今日で行かなきゃいけないところがあるんだよねーーー」

そんな感じで(たぶんね)
完成間近のお寺を残して空海さんは帰っていったのだとか。
でもね、この鳥が早とちり(?)だったみたいで、本当の夜明けはまだだったとか。

で、このときに、もしもお寺が完成していたら、
この願成寺がワン・オブ・四国八十八箇所霊場になってたんだって!!!
でも、鳥がうっかり夜のうちに鳴いたから
ここは八十八箇所霊場には入らず、
主に地元の人に親しまれるお寺になったのだとか。
(八十八箇所のひとつ・観自在寺(かんじざいじ)の奥之院ではあるのだそうです)

ちなみに鯨大師と呼ばれているのは、
「鯨谷(くじらだに)」という場所にあるから。
鯨谷は、昔、飢饉があったときに湾に鯨が打ち上げられて、
集落の人たちがそのクジラ肉を食べて飢えをしのいだ、という
逸話が残っているのだそうです。


本堂のほかに、印象深かったのはこちらのお地蔵様。




台座に、このお地蔵様を作るにあたって寄付をした方のお名前が
刻まれているのですが・・・
Hさん「何か気付きませんか?」

あっ!
全部女性のお名前!!

以前、鯨大師にいた住職さんの奥様の発案で、
女性だけの寄付で女性をお守りするお地蔵様を作りましょう、
ということになったそうで、
実際に女性の方だけの寄付で作られたのだそうです。
素敵ーー♡
しっかりお参りしてきました。

全体に、植物がわんさかあって、南国チックで、
気持ちのいい場所でした。



「石段の上から二段目からの景色がいいの」Hさん談。笑


***鯨大師 (遍照山願成寺)
宇和島市蛤







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